がん保険の選び方

がん保険には様々な給付がある

抗がん剤治療

日本では様々なタイプのがん保険が発売されています。がん保険選びで最も困るのは、どのような給付(保障内容)を選択するのが自分にとっては最適ながん保険選びになるのか?ということではないでしょうか。

がん保険は多種多様

現在、日本の各保険会社からは様々な種類、タイプのがん保険が発売されています。
各保険会社は「給付内容(保障内容)」に違いを出すことで、がん保険の商品特性の違いをPRしています。
それぞれの保険会社、がん保険によって違いがあり、強みが違います。
現在発売されているがん保険の主な給付内容はは以下のようなものが多くなっています。

主な保障内容

給金の金額は一例です。給付金額や名称は保険会社、保険商品によって異なります。

◆診断一時金(診断給付金)/がんと診断されたら100万円
◆入院/1日につき1万円
◆手術/1回につき20万円
◆通院/1日につき1万円
◆放射線治療/治療1回(1クール)につき20万円
◆抗がん剤治療/治療を受けた月に10万円
◆先進医療/技術料の自己負担金額
◆女性特定手術/女性特定の手術1回につき20万円
◆乳房再建/手術1回につき50万円

この他にも様々な保障(給付タイプ)が出ています。
保険会社によっては、保障を組み合わせることで自分だけのオリジナルのがん保険を契約できる保険会社もあります。
また、一部の保障を突出して多くし、逆に他の保障を削ることで、保障内容と保険料を魅力的にするような工夫をしている保険会社もあります。

保険料と保障内容

保障内容は手厚くなるほど、保険料は高くなります。
上記のようにがん保険の保障内容が多岐に渡っているのには理由があります。
以前のがん保険は「入院給付金」がメインのがん保険が多くありました。がん保険が発売された当初(1970年代~)は「がんは不治の病」であり、現在のようにがんが早期発見されるような検査機器や検査を受ける意識も日本人には無かったため、がんと診断された時には「長期の入院」をすることが当たり前という時代でもありました。そのため、長期入院を経験した患者さんやその家族からは、入院期間中にがん保険から給付金を受け取ることができて助かったという声が多かったのではないでしょうか。
ところが、医療技術の発達、健康保険制度の変更等により、がんの治療法は大きく変化してきました。
以前のがん治療と言えば「手術」がメインです。
がんと診断されると、入院をして、手術をして、身体の状態が回復するまで入院中にリハビリ。というように入院が長引く傾向にありました。

最近のがん治療

最近のがん治療の傾向は入院の短期化または、入院が無いという傾向性があることです。
入院をせずに通院(外来)でがんの放射線治療を受ける方。
身体に負担の少ない手術も増えましたので、日帰りで手術を受け、その後は通院治療をされるという方もいます。また手術前後に入院をしても、以前のように長期入院をされるケースが少なくなっています。
治療技術の発達したことによるメリットの一つは、手術を受けても身体への負担が少なくなったことです。そのため入院期間は短く、外来(通院)で治療を継続することができるようになったのです。そのため、通院による治療が増えている傾向にあります。
もちろん、すべてのがん治療がそのようになったわけではなく、がんの部位、進行度、治療方法によっては通院ではなく、入院をしなければならない、入院が長引くというケースもあります。
がんの部位、治療方法、進行度等、人によって治療の期間、入院の有無が大きく異なってくるというのが特長です。

通院保障付のがん保険

がん治療の最近の傾向を考慮するのであれば「通院保障」が充実した「がん保険」がおススメということになります。
医療技術の発達、診療報酬制度の改定、病院のベッド数が減少、という傾向性からも通院保障付のがん保険の重要性を感じます。
しかし、がん保険に関しては確実な答えがないのも事実です。それは将来、どのようにがん治療が変わっていくかが分からないからです。

一時金が充実したがん保険

そこで、一つの考え方として「一時金」として受け取れる給付金が充実しているがん保険を選ぶということも考えられます。
一般的ながん保険は、保険会社が定める一定の行為(入院、手術、通院等)に対して、その都度、既定の給付金を支払うタイプの保険です。
例えば、入院7日、手術1回、通院10日という治療内容の結果に対して、給付金が受け取れます。そのため給付金の受取りは、治療が終わり、医師の診断書を取得した後となります。
一時金タイプは、一度に多額の給付金を受け取ることができるのが特長です。診断給付金は「がんと診断されたら300万円」というように、設定した保障額・保険料に合わせて保障される金額を設定することができます。
このようにして受け取る給付金であれば、上記のように治療内容に関係なくお金の使い方は自由です。

計画的にがん治療にお金が使えるか?

この場合の問題点は、計画的にがん治療に対してお金を使うことができるのか?ということです。
例えば「胃がんと診断」を受けて診断給付金300万円を受け取ったとします。
早期の胃がんであれば、手術と短期の入院で治療が完了するケースもありますので、医療費としては多額の費用がかかるということはありません。ですので、300万円の給付金を受け取っても余裕(残りのお金)が発生します。
手術もうまくいって、身体の状態も良い調子だから、残ったお金で旅行にでも行くか!!と使い切った後に、定期検診で病院に行ったら他の部位に転移していることが分かり、その後の治療には非常にお金がかかった。
というようなケースが発生すると、加入しているがん保険が1つであれば、その後のがん治療に対して有効が保険が存在しないかもしれません。
都度給付(入院や通院の度に受け取れる)タイプのがん保険のメリットは、治療実績に応じてお金を受け取ることができますので、例え長引くがん治療になったとしても保障の範囲内であれば継続的にお金を受け取ることができるのがメリットです。

がん保障を組み合わせる

がんの治療は将来的にはどうなるのか分からない。ということであれば、保障をうまく組み合わせて、ご自身にとって最も都合の良いがん保険の入り方が理想です。
がん保険は保険会社のパッケージ商品と思われがちですが、様々な保険会社の保障を組み合わせることにより、自分に合ったがん保険の保障を持つことも可能です。
がん保険の基本的な仕組みを知った上で、ご自身で納得できるがん保険選びをされてはどうでしょうか?