医療保険の選び方

医療保険が必要な人と必要でない人

医療保険の加入者数は非常に多くなっていますが、すべての人が加入しなければならない保険ではありません。
「みんなが入っているから。」という理由で医療保険を選ばれる方もいらっしゃるかもしれませんが、医療保険に入る必要がある人もいれば、医療保険を必要としない人もいます。
医療保険に加入する必要性が低い方について解説していきます。

医療保険が不要な人の例

医療保険の加入には絶対的な正解がないのが一つの特長です。
というのも、答えは後から(未来に)あるからです。
①医療保険が役に立たない事例
医療保険にしっかりと加入したものの健康状態が維持され、入院や手術をすることもなく、医療保険を利用することが無かった。という方。
②医療保険が役に立つ事例
健康だったものの、加入後は入院や手術を何度もすることがあり、医療保険の存在にはとても助けられた。という経験を持つ方。

人はいつ病気やケガをするか分からないと同時に、病気やケガをしないという可能性もあります。
そのため、医療保険の加入には絶対的な答えがないということになります。
今回は医療保険が不要な人の例についてご紹介していきます。
ここでご紹介する事例に当てはまる方は「医療保険に本当に加入する必要があるのか?」という医療保険への加入そのものを再度検討されることをお勧めします。

貯蓄が十分にある人

入院しても経済的に困らない人は基本的には民間の医療保険は不要です。
医療保険に加入したからと言っても、医療保険の加入後に必ず入院するというわけではありません。
医療保険は入院した時に起こりうるリスクに備えるために加入するのが医療保険の目的です。
貯蓄や資産が十分にあり、入院や手術をしても経済的に困るとは考えられないという方であれば、入院をしても経済的なリスクが発生しない可能性が考えられます。そのような方は医療保険よりも、他のことにお金を使われた方がメリットが大きいかもしれません。
但し、資産家の方であっても現金による資産はあまりお持ちではない方は医療保険はおススメです。
例えば、不動産や有価証券等で資産としては多くを保持しているが、すぐに現金化するわけではないので手持ちの現金が多いわけではない。というような方です。
そんな方が、急な入院や手術により多額の医療費の出費ができたとしても、手持ちの不動産を売って現金化して対応する。ということはないでしょう。医療保険で備えておくことで不測の事態にも対応しやすくなります。

医療費の支出による影響が少ない人

わたしの知り合いに、年収が数億円という方がいらっしゃいます。普段から気軽にお話をさせていただくのですが「僕は、保険とか要らないんだよね。実際に入院が長引いたとしても困る可能性がかなり低いから。保険でリスクをカバーしておく必要なんてないでしょう。」

極端な事例かもしれませんが、こういった方にとっては医療保険に支払う保険料はムダな費用であるだけかもしれません。
例え、重い病気や障害で治療が長引き多額の医療費が必要となったとしても、資産に与える影響は軽微である。ということであれば、医療保険で備えておく必要性を感じることがありません。

支払った保険料よりもたくさんお金を受け取れないと意味が無いと思っている人

医療保険の保険料として支払った保険料以上に、保険会社からお金を受け取れることを期待して医療保険に加入されるのであれば、医療保険の加入はおススメできません。
というのも、医療保険は支払った保険料に対して戻ってくるお金(リターン)が大きくなるというような金融商品ではないからです。
医療保険に加入することで、保険料の損得がとても気になる。という方は、加入自体がストレスになる可能性も考えられます。
医療保険に加入して保険料を支払うたびに「入院をしなければ損なのでは。。」と考えて始めてしまうと、入院をすることばかりに意識が向き始め「入院をすること」が無意識的に一つの目標に切り替わってしまう可能性もあります。
そのため、医療保険の加入という選択はあまりお勧めできません。

会社の福利厚生が充実している人

職場によっては会社が整備している福利厚生制度が非常に充実していて、病気やケガで入院や手術をしても収入などに大きな影響がない。という方がいます。
また、会社が法人契約等で医療保険に加入していて、入院や手術をしても会社から保障してもらえる。という方もいるのではないでしょうか。
福利厚生の内容は会社によって様々です。
福利厚生制度が充実していて実際に入院や手術をしたときのサポートが充実している会社であれば、個人的に医療保険に加入する必要が無いかもしれません。
一緒に働いておられる方で、入院や手術の経験をされた方に「入院をした後の会社の対応はどうだったか?」を聞いてみるのもおススメです。
但し、注意したいのは退職後です。充実した福利厚生制度は在職中に限ったもので退職後は保障が確保できないという可能性もあります。
実際に大手の会社に勤めていた頃は保障が充実していたが、転職をすると保障がほとんどなくなり、その後に無保険の状態で入院をしてしまったので非常に困った。という方がいらっしゃいました。
会社の福利厚生とご自身で確保すべき保障とのバランスを考えて医療保険に加入されるのがおススメです。

医療保険が必要な人

ここからは、医療保険が不要な人の事例を踏まえて、反対に医療保険が必要な方について解説していきます。

  • 貯蓄ができていない人
  • 小さなお子様がいる人
  • 入院したときに経済的な不安がある人
  • 自営業の人

先ほどの「医療保険が必要ではない人」と比べて、入院時の経済的なリスクが大きい、またはリスクが想定できるという方にとっては医療保険は人生にとても重要な役割を果たしてくれます。
お金が「ある・ない」で考えた場合には、「お金がない」という人の方が医療保険の加入はおススメで、重要性は高くなります。
もちろん、医療保険に加入することは毎月の保険料を支払うということでもあります。医療保険の保険料の支払いが家計を圧迫し、日々の生活に困る・支障が出るということではおススメできません。

■貯蓄ができていない人

病気やケガで入院をすると普段とは違った支出が発生します。入院や手術をすることで一時的に多額の支払が発生し、日常生活に負担をかけることも考えられます。
入院時に発生する急な費用負担に貯蓄等で十分に対応することができるということであれば医療保険の必要性は低いです。
貯蓄が少ない、または無いという方の場合は、医療保険に加入しておくことで入院等の急な支出の不安にも対応することができます。

■小さなお子様がいる人

ご家庭に小さなお子様がいらっしゃる方は医療保険の加入をお勧めしています。
親であっても、子供であっても、家族の誰かが入院をすると家族の生活環境は大きく変わり、思わぬ負担増となる可能性があります。

子育て中のお母さんが入院をしたら?

実際に小さなお子さんが入院したときの状況を想像してみましょう。
お子さんを預ける先を考えないといけないかもしれません。
お父さんは仕事を早めに切り上げて帰ってこないといけないかもしれません。
いつも自宅で食べていたご飯ができず、外食が多くなるかもしれません。
必然的に家族の生活スタイルは変わり、収入が減り、支出が増える可能性が考えられます。

様々な不安要素が考えられますが、経済的な負担が大きくなることも考えられます。医療保険に加入しておくことで、経済的な負担を少しでも和らげ、お母さんが入院をしても家族が余裕を持ってお互いに接することができるようになれば、お母さんは安心して治療に専念できるのではないでしょうか。

■自営業の方

自営業の方は、ご自身の仕事の時間がそのまま売上や収入に直結することが多いのではないでしょうか。
医療保険を利用することで医療費だけではなく、事業継続ができなくなるリスクを軽減できる可能性があります。
自営業の方は一般の会社員の方よりも医療保険で手厚く備えておかれた方が良いでしょう。

なによりも大切なのは、ご自身の判断の中で医療保険が必要なのか?不要なのか?を決めておくことです。
もし「医療保険は必要ない」という判断なのであれば、医療保険に保険料を支払わない分、毎日の生活を豊かにし、充実させることで病気にならない身体、精神状態を保つことができるかもしれません。