がん保険の選び方

夫婦型がん保険のデメリット

離婚保険

1つのがん保険で夫婦や家族がまとめて保障されるがん保険があります。
最近は、新規で発売されるがん保険では夫婦型のがん保険は無くなってきましたが、以前から加入されているがん保険では「夫婦型・家族型」に加入されている方も多くいらっしゃいます。


保険料が安い

夫婦型・家族型のがん保険の最大のメリットは保険料が安いということです。
夫婦であれば、夫婦2人が別々に加入すると保険料は2人分になります。
夫婦型の場合は、1人で入る場合の約1.5倍の保険料設定になっているのが特長です。そのため、夫婦が別々に入るよりも保険料が安くなっているのです。

保険料が安い=保障が少ない

保険料が安いということには理由があります。
それは、配偶者の保障が少ないということです。
夫を主たる被保険者(メイン)として、妻を従たる被保険者(サブ)とする契約の夫婦型のがん保険であれば、従たる被保険者の妻の保障は夫の60%~80%という設定になっています。
夫よりも少ない保障になっているのが特長です。夫婦が別々にがん保険に加入すれば、そんなことはありません。
夫婦であっても、それぞれが希望に沿ったがん保険のプランに加入することが可能です。

家族の誰かが「がん」になったら

夫婦型・家族型のがん保険の最大のデメリットは加入しているがん保険の保障対象となる人の誰かが「がん」になった場合です。
例えば、家族型のがん保険で保障の対象となっている妻が「乳がん」になった場合を考えてみましょう。
妻は家族型のがん保険に加入していたので、がん保険から給付金を受け取ることができて助かった。とします。
治療も順調に推移し、いまは状態が安定している。
実際にがんの治療を経験して、以前から加入しているがん保険では保障が不足している部分があることも実感した。
新しいタイプのがん保険が出ているようなのでこの機会にがん保険の見直しがしたい。となった場合です。
妻は既に「乳がん」に罹っているので、新しくがん保険に加入することはできません。夫は最新の治療等に対応できる新しいがん保険に見直しをしたいが、がん保険を見直して夫婦型のがん保険を解約すると妻の保障が無くなってしまうので解約することができない。
今のがん保険に「追加」という形でしか検討することができない。ということになります。

もしこのご夫婦がそれぞれ独立した個人のがん保険に加入していたら。妻は既にがんに罹患し、治療をしているのでがん保険を見直すことができません。
しかし、実際に身近にがん治療を経験した家族を看てきたことで、夫はがん保険の必要性、重要性を感じ見直しをしたいとなっても、妻の保障とは一切関係なく保険の見直しをすることが可能です。

別離も想定する

どんなに仲の良い夫婦であったとしても、夫婦にはいつか必ず別れの時が訪れます。
離婚ということもあれば、死別ということもあるからです。これは絶対に避けられない事象です。
夫婦型のがん保険は、夫婦の離別時に注意が必要です。
離別後に加入している保険がどのような契約になるのかは、事前に必ず確認されておくことをおススメします。

理由は離婚であっても死別であっても、夫婦の離別後に保険がどのように継続されるのかを知っておくことが重要だからです。
そのまま継続してもメリットがあるがん保険なのか?
それとも、離別後はどちらか一方にとって不利になる保険なのか?
加入されている保険の担当者や保険会社に確認されておくことが重要です。

保険は夫婦別々に

がん保険以外の保険であっても、保険は夫婦別々に加入されることをおススメしています。
最近は、夫婦型の保険で新規に加入できる商品がありませんので、夫婦型という考え方は無くなってきました。しかし、以前から加入されている夫婦型の保険については、なるべく夫婦が別々に保障を持たれることを推奨しています。
実際には、先ほどの事例のように夫婦のどちらかが既に「がんに罹患」されていて、契約を変更することができない。がん保険を見直すことができない。という方もいらっしゃいます。

離婚時は妻にデメリットが大きい

特に「離婚」ということになると、妻が受けるデメリットは非常に大きくなります。
先ほどご紹介した夫婦型、家族型のがん保険であれば、夫は夫婦、家族から「個人」の契約として継続することが可能ですが、戸籍を離れた妻は当然ながら夫の契約からは外されてしまいます。
もし、離婚前に「がんに罹患」されていたら。
離婚と同時に妻には「がん保障」が無くなってしまうことになってしまいます。
また、夫婦の関係性にもよりますが、お互いに連絡を取ることが難しいような離婚の状態であれば、保険の継続や引き継ぎといったこともスムーズに行えないかもしれません。

理想は夫婦別々の契約

離婚や死別を想定して結婚される方はいらっしゃらないとは思いますが、保険のような契約ごとに関しては、夫婦であっても別々に契約し、保障をそれぞれが独立して持つ。ということをおススメします。
なかなか想定が難しいことではあるかもしれませんが、家族の中であっても個人個人が独立した保障や契約を保持することで、それぞれが自立した状態の家族というものも確立できるかもしれません。